羊のいる病院

それは、ただの空想ではありません。八王子の片隅に「羊のいる病院」が存在します。

東京都八王子市にある医療法人社団KNIの北原リハビリテーション病院。
八王子市は、高度成長期にベッドタウンとして発展しました。八王子の年齢別人口比率は日本のそれと似ており、世界でもっとも少子高齢化が進んだ日本の縮図と言える町です。その町において新たな医療モデルを構築することの意味は大きい。そんな思いでKNIは挑戦を続けています。

今回の挑戦は羊。なぜ羊がいるのか。それは、簡潔に言うと、患者さんが元気になるから。
羊を見に行く、触れる、世話をする。それらの活動自体がリハビリテーションになります。患者さんは、羊に会いたくなり、外出したくなる、歩きたくなる。患者さんがしたい事をとおしてリハビリテーションすることは脳科学的にも、とても大切なことです。食べたり、寝転んだり、鳴いたりしながら、彼らは私たちに、自然の力を与えてくれます。羊の影響は患者さんだけではありません。近隣に住む住民の方々が特に病院に用事がないのに、羊を見に北原リハビリテーション病院に訪れはじめています。

ちなみに、昨年の秋、北原リハビリテーション病院は「牛のいる病院」でした。来年はどんな病院になるのか、私たち自身、とてもわくわくしています!
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