八王子と東松島とを繋ぐ橋になれたら。

私は北原国際病院で作業療法士として、入院・外来でのリハビリと就労支援を担当していました。
しかし、2011年3月11日。この日を境に、私の仕事に少しずつ変化が起こりました。

東日本大震災後、病院では東北復興のための事業が始まりました。

私は東北事業を最初から担当していたわけではなく、八王子で担当していた就労支援がきっかけで関わっていくことになり、現在は診療補助と集団運動教室、戸別でお宅を訪問する戸別支援を担当しています。

昨年度は新たなコミュニティ構築や高齢者の社会参加促進を目的とした「はたらくらぶ」という活動を実施しました。地元農家や企業、地域の支援者等、様々な立場の方々と意見交換をしながら、農作業や手工芸などの活動を中心に行ないました。

「どのような活動が、参加者たちが楽しみながら社会参加することにつながるのか」を考えました。

開始して間もない頃は参加者0名なんてこともありました。
私たちが「こうだ!」と思うものを提供しても、その地域の人たちが「違う」と思うものであれば、意味がなくなってしまいます。

しかし、徐々に活動に興味を持ってくれる人が増えました。
私たちは農作業に関しては素人ですが、参加者の方に先生になってもらいながら、一緒に活動を楽しむことができました。

「住民の方々が本当に求めるニーズはなんだろう?」

このことには、私だけでなく東北事業に関わるスタッフみんなが悩みました。
でも、これを解決するには複雑なことではなくて、そこで生活をする人たちのことや生活、文化を知ることが大事なんだと気づきました。
それに、この考え方自体は今までやってきた作業療法とそんなに違いはないんじゃないかと思うようにもなりました。

少しずつ参加者も増えてきて、参加してくれた方が、知り合いやご近所さんを誘ってくれたりすることもあります。
自分が「これっていいな」と思わなければ、他の人に薦めたりはしません。

ここにきてようやく、必要とされていることができ始めたのかなと実感できるようになりました。

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今年の春から私は東北事業の現地スタッフとして、東松島に常駐します。
これからは私が八王子と東松島とを繋ぐ橋として、今まで積み上げてきたものを活かしていきたいと思います。

仕事以外の時間も、東北で過ごすことが増えていきます。
実は山登りが趣味なので、時間があるときには東北の山を登りたいですね。
東北事業には自然を活かしたプログラムもあるので、やるからにはその土地の自然も知らなければいけないと思っています。

hisaicchi

慣れない土地での生活はもちろん不安なこともありますが、なんせ私は北原の伝説の新人研修(詳細は秘密)を生き抜いた1人。

「与えられた課題はやるしかない!」

その信念を貫いて、これからも事業に取り組んで行きます。