「2025年問題」とは、団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者(75歳以上)に達する事により、介護・医療費等社会保障費の急増が懸念される問題です。
既に確定した近い将来の危機を見据えて、最近では一般の企業も介護・医療事業に参入するケースが増えています。これまで、医療や介護の世界には参入することがなかった、ロボット技術やIT技術が近年、本格的に参入し始めています。
その1つがサイバーダイン社のロボットスーツHAL。
患者さんの医師を感じ取り、麻痺で動かなくなった手足の動きをロボットの力でサポートしてくれます。
東京都八王子市にある北原国際病院では、ロボットスーツHALを使ったリハビリを開始しています。
ただロボットの力に頼るのではありません。
これまでリハビリスタッフたち培ってきた知識・技術と融合させることで、患者さんに何が出来るかを考えたリハビリを提供しています。
10m歩くのに2分近くかかっていた患者さんが、HALを使用したリハビリを数回行うだけで、10m、15秒で歩く事ができるようになるなど、既に新しいリハビリの効果は出てきています。
北原国際病院では、ロボット技術だけではなく、人間が本来持っている回復力を利用した治療法など開発中です。
国民皆保険が崩壊した後も、真に必要とされるリハビリテーションを提供するために。