☆現地看護師より☆ 〜人間の治癒能力について〜

活動報告
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血や傷の写真が苦手な方はごめんなさい。
最近、人間の治癒能力について改めてすごい!と思ったお話を紹介したいと思います。

写真の患者さまはバイク事故にて「おでこ」に深い傷を負いました(1枚目写真:受傷約1週間後)
最初こそ「これは植皮するしかないよね」と医師と話していましたが、結局本人の自然治癒能力でここまで回復しました(2枚目写真:受傷後20日目)

行われた治療は、傷の縫合と毎日のイソジン消毒のみです。

カンボジアでは日本のように傷を治すための軟膏やクリーム、ドレッシング材はほとんどありません。
そのため、傷はイソジン消毒とガーゼ保護が基本、感染している場合は点滴薬の抗生剤をガーゼに染み込ませてあてがいます。

この患者さまは私が初めてみた時からたった15日で、モリモリと肉が再生しここまで回復しました。退院を希望したため完治するまで経過を看る事ができなかったのですが、人間の治癒能力って本当にすごい!と本当に思いました。(退院後は自宅近くのヘルスセンターで診てもらうそう)

今回の傷の治癒の経過を写真で撮っていたので、カラー印刷して看護師さんへ渡しました。日本では「創傷の評価表」があり、看護師が日々記録をつけていくのですが、カンボジアではまだそのような習慣がありません。ただ、必要性を感じてもらえなければ「大変な業務が増えた…」とだけ捉えられてしまいます。

まずは看護師さん達が「経過がわかることの有用性」を感じてもらえる事を、こういった比較を出していきたいと思います。