カンボジアでは日本のように物が充足されていません。
とはいえ、数年前と比べたら最近は入手出来る物も多くなったため、1年前に調査した時になかった物が、国内で流通しているようになったりと経済発展や医療発展と共に状況は変わってきています。
JMDOが活動する国立コサマック病院はカンボジアの中でも多くの貧しい方が受診する病院です。そのため、治療に必要な消耗品も高価な物は購入できないため「現在ある物」を工夫して代用しています。
写真は皮膚の下に入れるドレーンです。
カンボジアでは皮下ドレーンが簡単には入手できません。
そのため、点滴用のチューブに滅菌手袋を括り付け、ドレーンの代わりにしています。
脊椎の手術は少し陰圧をかけるため、滅菌手袋の代わりに注射器をつなげています。
日本での「あることが当たり前」の状況で働いていた私にとって最初は驚きの連続でしたが、試行錯誤をしながら医療を行ってきたカンボジア人医療者の柔軟さから本当に多くの事を学びます。
そして、日本の「ある事が当たり前」の環境を作りあげてきた先輩方を心から尊敬します。(本当に「ある」事の有り難さを実感します)
知識や経験を共有し、お互い成長していきたいです。