☆現地看護師より☆

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カンボジア現地の当NGO看護師よりご報告です。

最近介入した、髄膜炎患者様(頭部外傷手術後)と肺炎(脊椎の手術後)の患者様について。
2人に共通するのは入院中に罹関した感染症ということ。どの時点で感染したのかはわからないのですが、問題は医療者が感染している事に気づくのが遅いという事です。髄膜炎は早期に治療を開始しなければ重症化することが多いのですが、髄膜炎の症状が出てから医師が髄液検査をしてくれるまでも2日かかってしまいました。
今回の髄膜炎の原因菌は大腸菌。大腸菌はコサマック病院内で最も多い院内感染菌とのこと。トイレも裸足で行く、前の患者様が休んでいたベッドをそのまま使う現状をみると頷けます。環境整備や患者様の保清については現地看護師に必要性を訴え続けましたが、「掃除は掃除婦、ケアは家族が行うもの」という考えが強いカンボジアではなかなか受け入れられません。また、そういうサービスを看護師に求める場合は、やはり袖の下が必要になってしまうとの事です。 

上記2名の患者様については、環境整備・保清だけでなく、痰の吸引の仕方まで全て家族に指導しました。また、毎日実習に来ている看護学生さん達がケア、翻訳など手伝ってくれるので、都度感染症の予防必要性と症状についてお話しています。
目に見えない内容を伝えるのはなかなか難しいですが、少しでも多くの人に理解してもらえるよう地道な働きかけを頑張りたいと思います。

From the nurse who working at Cambodia
I’m taking care of two patients who is on Meningitis and pneumonia. They got these infection during hospitalization but I’m not sure when they got it. The problem is that medical staffs notice the infection sign lately, also takes much time doing next step of medication. Some patients go to toilet with bare feet. They don’t clean a bed after patient discharge.I explained how to clean around patient bed, patient body and sucking sputum for the patient family. Also some nurse students helped my activity,so I explained necessity of prevention infection and infection symptoms for them.
I will try a lot of people understand about situation of infection.