今回、西徳州会病院 高見先生、青森県立中央病院 斉藤先生の協力によって、kossamak病院でOPEミッションを行いました。
このミッションを行う前に、事前準備とし、看護師へレクチャーを実施。OPE器具の錆落とし、必要機材準備、OPE患者さんの診察、Dr間のカンファレンスを行い準備を整え、手術に挑みました。
今回3症例の患者さんのOPEに携わりましたがどの方も術後経過良好です。引き続き患者様のケアの介入を行い、今後それぞれの患者様の経過報告をします。
さて今回OPEミッションをするにあたり、とても気がかりだったのは病棟での看護師の看護です。正直脳外病棟にいるにもかかわらず神経症状の観察やアセスメントができません。いくら手術がうまくいっても術後の合併症を起こしてしまえば患者様の状態は悪化するだけです。異常の早期発見ができるのは24時間いる看護師にかかっているのです。
カンボジアの看護師とは医師の指示のみ動く、お手伝いさん要素がすごく強く日本とは違います。そこで私たちは、今回看護師、看護学生に対し、オペミッションの症例の患者さんに合わせて脳外病棟で必要な観察ポイントや術後合併症について、シュミレーションを通して講義を行いました。今回は講義のみで終わるのではなく、実際のOPE後の患者様の術後ケアをとおして、現地の病棟スタッフの教育を継続していきました。まだまだ一人で行うまでには課題はいろいろとありますが、看護師として観察の必要性を理解してもらために今後も継続していきたいと思っています。