【カンボジア】救急機能病院の2016年開院を目指し現地スタッフの日本研修も順調

2015年8月14日、日揮株式会社、株式会社産業革新機構、株式会社Kitahara Medical Strategies Internationalは、2014年に合弁会社をカンボジアに設立し、首都プノンペンに救急機能を持つ日本式の病院Sunrise Japan Hospitalを建設中だ。日本人の医師や看護師、技師らが中心となって運営するもので、2016年の開院に向けて準備をしている。

カンボジアは70年代後半のポル・ポト政権時代に医師、教師、法律家など知識人が多く殺害され、その後も内戦が続いたことから、現在に至るまで医療従事者の絶対数が不足しており、かつ人材育成の状況も不十分。現在、経済発展を遂げつつあるカンボジアだが、医療分野においては発展から取り残された状態のまま、他のASEAN各国と比較しても、著しく低いレベルに留まっている。そのため、カンボジア国民の自国の医療に対する信頼も低く、シンガポールやタイ、ベトナムなど近隣の国に医療を受けるために渡航する状況が続いている。

Sunrise Japan Hospitalでは、このようなカンボジアの医療状況を改善するために、現地での高度な医療の提供だけでなく、医療者や市民への教育、啓発を行う。その一環として、2015年5月から、カンボジアからスタッフ候補者を東京の病院(北原国際病院など)に招聘、日本の医療技術とホスピタリティを教えている。
Sunrise Japan Hospitalでは、安心、安全な治療や手術、健診など医療サービスを提供することを通じて、カンボジア人と在住外国人のクオリティーオブライフの向上に貢献していきたいと考えている。

【Global News Asia 編集:KD】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150814-00000006-gnasia-asia
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