アンコールトムの見学が終わり、次はタ・プローム遺跡です。
タ・プローム遺跡は、12世紀末に仏教寺院として建設され、後にヒンドゥー教寺院に改修されたと考えられている遺跡です。建設したのは、アンコールトムも作ったあのジャヤーヴァルマン7世。
タ・プローム遺跡の雰囲気を特徴づけているのは、寺院遺跡そのものというより、いたるところに見られる巨大樹といえます。
この巨大樹は「ガジュマル」といい、観葉植物などでも人気の高いものです。
育ち始めた頃の根はとても細いのですが、成長するにつれ幹のようになり、やがては樹皮が発達します。ですので、遺跡に絡まっているのは「幹」ではなく「根」なのです!
この根は、アスファルトやコンクリートをも突き破る力があるといわれており、絡まれてしまった木は枯れてしまうほど。そのことから、別名「絞め殺しの木」とも呼ばれているそうです。
こちらは遺跡の各所にガジュマルが入り込み、神秘的な雰囲気を作り出しています。所々に人が写っていますので、改めて比べてみますと、その大きさがより分かると思います。このタ・プローム遺跡は木々が生い茂っているので、暑さが和らぎました。
写真では伝えきれませんが、自然のパワーをとても感じられる場所です。
自然と共存する遺跡。
なんとも神秘的です。
(アンコール・ワット編へつづく)