ドラマは、最後まで見たいから。

大学の実習で、脳外の虜になりました。
脳外って、謎解きみたいな面白さがあると思うんです。
脳は目で見ることはできないけど、症状から原因を探っていって、
「あ、だからこうなってたんだ!」ってわかったときがすごく快感。
だから就職先は脳外専門の病院を希望していました。
大きな病院だと、脳外に配属してもらえるかわからないから。

北原を選んだのは、「急性期から回復期まで一貫した治療を提供している」
という点にすごく惹かれたから。
私、脳外のもうひとつの魅力はドラマにあると思ってるんです。
たとえば手術前、意識がもうろうとして、
声をかけても無反応だった患者さんが、
手術後は目を開けて、私の声に反応してくれたりする。
こういうドラマチックな変化を見れるところがいいなーって。
けど急性期の場合、少し良くなったら患者さんは転院してしまう。
そのたびに、見ていたドラマが途中で打ち切られたような気持ちになるんです。
ちゃんと最後まで見たい!実習中、いつもそう思ってたんですね。

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だからいま、すごく楽しいです。
北原にはローテーション研修があって、いろんな病棟をまわることができる。
おかげで入職後すぐ、念願だった回復期リハビリテーションを経験できました。
たった2ヶ月しかいれなかったけど、
その間に車椅子だった人が自力で歩けるようになって。
「あぁ、脳疾患というドラマには、こんな結末が待ってるのね」と
実感できてうるうる。
7月からは国際病院のICUにいるんですけど、
やっぱり回復期を知っていると気持ちが全然ちがうんです。
「いまは大変かもしれないけど、きっとハッピーエンドが待ってます!」
って、自信を持って患者さんに言えますから。

私はどちらかと言うと、ゼネラリストよりはスペシャリストを目指したい。
他の看護師にはない、自分だけの武器が欲しいんです。
ここでがんばれば、脳外なら誰にも負けない看護師になれると実感しています。
少しでも知識や技術を身につけて、スキルアップしたいですね。
そして1人でも多くの患者さんを、ハッピーエンドに導きたいです。