「日本の病院、丸ごと輸出ではない」北原グループの医療輸出①

活動報告

日本の医療は本当に優れているのか?

9cb0ca6abf121eaa292991f9c9dc3b8b_s日本の病院は、技術や知識の面で新興国の医療よりも優れているかもしれません。また、特に接遇の点では高い評価を受けることが多いのも事実です。ただ、北原グループは「日本の病院」をそのまま新興国、医療途上国に輸出しても意味がないと考えています。日本の医療は、先進国の標準と比べるとIT化や効率化が進んでおらず、非常に非効率な点が見られます。セキュリティについても他の業界と比較して乏しく、全く関係ない病院が普通に病室まで入れてしまいます。またやたらと大きくて高額な機器を使う、いわゆる重厚長大な医療がよしとされており、新興国で日本の医療をそのまま提供しても、ほとんどの人が利用できなくないでしょう。

日本の医療機器の売り上げは世界で20位以下

2014年の世界の医療機器売り上げランキングで日本企業の名前は20位まで出てきません。既に日本の医療機器は世界での競争力を失いつつあるのです。競争力を失った原因の一つは、日本の病院が医療機器を購入しないことで、売り上げが上がらず、企業が開発費を投資出来なくなったためと言われています。

日本では医療法や診療報酬制度により縛りが強く、上記の課題を解決するための積極的な挑戦が行いにくい状態です。

このような理由から北原グループは、「日本の病院、医療」を、そのまま新興国・医療途上国に輸出しても意味がないと考えています。

 

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