医療のまちづくり


「医療のまち」って何だろう?

私たちは医療を「人が生まれてから死ぬまで、生活の全てにかかわる総合生活産業である」と再定義しています。最近、精神的なストレスが喫煙や肥満のように健康を害しているということが分かってきていますが、そう考えると、まちに『住むこと』『働くこと』『食べること』『楽しむこと』『学ぶこと』…生活を取り巻く全てが私たちの健康に影響しています。

例えば、あなたが会社で仕事をしていて、その仕事が誰かを幸せにし、ストレスを軽減しているとしたらそれは医療と呼べるのです。
『医療 × ものづくり』『医療 × 農業』『医療 × 食』『医療 × 自然』『医療 × 遊』・・・。まち全体に“医療”を基軸にした産業が溢れ、住んでいる人が自然に健康になれるまち、それが私たちが創ろうとしている「医療のまち」なのです。


医療と農業

農業によるリハビリと復職支援

農業は体力の向上や自然に触れることによる癒し、作物を育てることによる充実感など身体面・精神面ともによい影響を与えてくれます。また、畑を通じて「自分の居場所」や「活躍できる場所」を見つけることができます。

高齢者や障がい者・精神科復職希望者を対象として、農作業を活用したリハビリテーションを行い、健康を維持しながら働ける環境づくりを目指しています。

 

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医療と食

患者さんが「おいしい」と感じられる食を提供するために

病気になると、添加物の匂いに敏感になったります。化学的なものを体が拒否するのを感じます。身体が弱っていると身体に必要なものを求め出すと言われています。
糖分や塩分など数字で決められた枠の中に収まるように食材を選んで作られている病院食ではなく、入院して病気と戦わなければいけない時に食べる病院食だからこそ、美味しくて患者さんが食べたいと思うものでなければならない。それが私たちが目指す食のかたちです。

 

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医療と就労支援

いつまでも“生産的な存在”でいるために

脳卒中や頭部外傷により後遺症を有した方々に対して、もう一度働くための「就労支援」がありますが、医療保険や介護保険といった制度上の壁や医療従事者のノウハウ不足により、職業能力の詳細な評価が受けられず、適切な支援計画ができていないといった問題があります。

そこで、“医学的な側面”から後遺症や職業能力評価を行い、再び働くことができるように支援しています。

 

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医療とものづくり

日本の技術で医療にイノベーションを

日本には独自の高い技術力を持った中小企業がたくさんあります。ただ医療業界が閉塞的なため、彼らが持つ技術力をどのように医療に使えばよいのか分からない場合が多く見られます。
このような状況を打破するために、北原国際病院では、全国各地の中小企業を対象に、宿泊研修を行っています。実際に病院を見て回り、働いているスタッフとディスカッションをして、「ものづくり」と「医療」の観点から、新しい製品やシステムの開発を目指しています。

 

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医療と酪農

羊の飼育をとおした総合的リハビリテーションの提供

動物と触れ合うことで、ストレスが軽減する、いわゆるアニマルセラピー効果はよく知られています。
北原リハビリテーション病院でも、羊を飼育しています。でも、アニマルセラピー効果を目的としているだけではありません。羊の飼育を患者さんグループで行うことで、役割を持たせ、社会参加・復帰につなげることも行っています。
羊の飼育をとおして退院後までを考えた総合的なリハビリテーションを提供しているのです。

 

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医療ボランティア

円に変わる新しい通貨

私たちが物を買うときはお金「円」を利用しますが、例えばこの「円」が暴落した場合、生活が成り立たなくなる可能性があります。そこで、医療を受ける際に利用できる「円」に変わる地域通貨の発行を私たちは行なっています。

この地域通貨はサービスやモノと交換して循環させるシステムとなっていて、病院運営のボランティア活動をしてくれた市民に発行されるため、病院側ではボランティアが患者の生活や余暇活動のお手伝いなど貴重な労働力となり、市民は貨幣に依存せず医療サービスを受けることができます。そのため、互いに助けられ支えあう活動となるのです。

 

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医療と自然

第3の医療の実践

第1の医療は西洋医学、第2の医療は漢方などの東洋医学と言われています。
最近、森の中を歩くだけで、ストレスが軽減し、免疫力が向上することが分かってきました。
外から薬などを使用して病気を治すのではなく、人間が本来もつ自己免疫力を活性化し、病気になりにくい身体をつくる。私たちはそれを「第3の医療」と呼んでいます。
北原国際病院では、第3の医療を実践するためのプログラムの開発や提供を行っています。

医療と被災地

東松島で“医療”による復興まちづくり

以前より、人口減少や高齢化といった様々な問題を抱えていた東北。さらに東日本大震災により、仕事や生きがいを失ったり、心の傷を負った被災者がたくさんいます。
しかし、「援助してもらう」という受け身のままでは、いつまでも状況は変わりません。「自らの足で立ち上がる」という状況に変えて、社会的役割を持ってもらうことで、失った仕事や生きがいを取り戻していただく。そして、それこそが最高のメンタルケアに繋がるはずです。

東松島の地域資源を活かした“あるがままのかたち”の医療による復興まちづくりを目指しています。

 

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